ふしぎーく!

博物館のカエルが語る、民俗系よもやま話

何これ⁉ 不思議なほこらと謎の神様発見!

こんにちは、デンカです。

 

「ほこら」という言葉を初めてデンカに教えてくれたのはドラクエでした。荒野の真ん中にぽつんと建っていて、この世のすべてを悟ったかのような尼さん、もしくは神官さんがひとりで住んでいて、勇者一行にとったら大事な休憩ポイント、みたいなw

その認識、たぶんビミョーに間違ってるよな~と思ったので、ほこらについて調べてみるとだいたい以下のようなことがわかりました。

 

・神様を祀る小さな建物のこと

・語源はおそらく「ほくら(宝倉)」

 

 

要は小さな社(やしろ)のことで、ドラクエに出てくるのは「隠者の庵」とか単に「洞窟(笑)」が正しいようです。でもまぁ、それはそれとしてやっぱり「ほこら」と聞くとドラクエ世代はドキドキわくわくしちゃいませんか?

というわけで、今回はリアルな「不思議なほこら」の紹介です。ほんと、不思議過ぎて意味不明なので知っている人情報求ム!

 

まずは場所をお教えします。

 

 問題の場所は東京都墨田区枕橋。赤い印が付いている場所です。

 

 

東武線の浅草駅で降りたら雷門とは反対の方角へ。吾妻橋を渡り隅田川に沿って北に歩けば到着です。ちなみに、枕橋を北に渡ったところに「隅田公園」とありますが、ここは江戸時代、水戸藩のお屋敷でした。

この枕橋、見た目はこんな感じです。

 

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 黄色い街灯のポールが珍しくてかわいい感じ。で、この写真を撮った180度後ろが問題なんですよ! じゃ~ん!

 

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え、ナニコレ? って思うでしょ?

とりあえずほこら。中に薄茶色っぽい石のようなものが安置されていて、それがご神体なんでしょうか? もっとそばに近づいてくわしく見てみます。

 

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うーん。ほこら自体はどうやらコンクリート製みたい。ということは、時代はあんまり古くないのかなぁ?(日本のコンクリートの歴史を調べてみたんですが、いつから使われるようになったのか不明でした。とはいえ、函館では日本最古の大正12年製のコンクリート電柱が今でも現役で使われてます)

ほこらの中のご神体は倒れないよう緑の針金に巻かれ、背後には細い木の枝のようなものが刺さっています。というわけでさらに拡大。

 

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うーん。顔もなければ文字も彫られていない、ただの茶色い石です。謂われを書いた看板を探しても見当たらないし……。

右隣にお店のようなものが建っていたんですが、だいぶ前に閉店したらしくシャッターが下りていました。営業してたら買い物ついでにいろいろ聞いたんだけどなぁ。

 

仕方がないので橋の歴史を調べてみた!

 

 ほこらと神様の謂れがわからないので、枕橋のほうをあたってみました。その結果、

 

・枕橋の下を流れているのは源森川。なので昔は源森橋と呼ばれていた

・源森橋のすぐ北に水戸藩の屋敷があり、その掘割に新小梅橋という橋が架かっていたため、ふたつ合わせて「枕橋」と呼ばれるようになった。

明治8年、枕橋が正式名称に。源森橋の名は東隣にあった無名の橋につけられた。

枕橋の西北、隅田川の岸に「八百松」という高級料亭があったが、関東大震災で閉店した。(創業は明治3年)

 

 て、ちょっと待って!

この神様らしきものが祀ってあったほこらは枕橋の西北のたもと。まさに八百松が建っていたあたりです。おまけに関東大震災は大正12年(1923)で函館のコンクリート電柱と同じ年。

というわけでこれ、かつての八百松と関係ある神様なのかも。商売繁盛とお客様の行き帰りの安全を願って橋のたもとにお祀りしていた神様が、店なき後も残って……なんてね。

ちなみにこの八百松、名物はヤキトリとシジミだったとか。じゅるっ。

結局想像をたくましくしただけの結果になってしまいましたが、もしこのほこらのことで何かご存知の方がいましたら、ぜひぜひ教えてください! お礼は薬草でいかがでしょう?w