ふしぎーく!

博物館のカエルが語る、民俗系よもやま話

キツネ火の話、3つ【秩父の怪談 10】

【埼玉県秩父市大滝で、58歳のH男さんから聞いた話】

冬に行き倒れの人を山に埋めると、雪のせいで深く埋葬できない。場合によっては雪解けの後、遺体が露出したり雨の日にリンが燃えて火がポッポッとつく。それをキツネ火と言った。

 

【埼玉県秩父市大滝で、61歳のT子さんから聞いた話】

杉ノ峠というところでキツネ火を見たという人がいた。

 

 

※杉ノ峠は、秩父御岳山から南に派生する尾根上に位置する。 古くは秩父往還として、荒川沿いの強石と落合を結ぶ峠越えの道として栄えた。標高 780m。

 

【埼玉県秩父市大滝で、88歳のA子さんから聞いた話】

 昭和の初めのころだが、村でたったひとりの医者が山の上の部落に行った帰り、キツネ火の行列を見た。どうやらそれはキツネの嫁入りだったらしい。