ふしぎーく!

博物館のカエルが語る、民俗系よもやま話

嘘だと言ってよバーニィな奥多摩看板

幽霊の、正体見たり枯れ尾花。

オバケかと思ったら見間違いだったって話は数あれど、今回はその反対バージョンの話です。

うわぁん……!

 

バスの中から見てしまった

 

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時は盛夏。

私は奥多摩の奥地に向かうバスの中にいました。

当時の記憶が正しければ、日原鍾乳洞(にっぱらしょうにゅうどう)に家族で観光に行く途中だったんですよね。

この鍾乳洞、結構立派で踏破するのに30分近くかかります。何度行っても楽しいし、帰りは少し山を下ったところでニジマス釣りもできます。

よっしゃ、今日は思い切り遊ぶぞ~!

否が応でも高まる期待。窓の外には緑も溢れて気分も最高です。

と……そんなとき見てしまったんです。

アレを……。

 

本道から外れ、山の奥へと向かう細い砂利道。

その入り口に手書きの立て看板があるのが見えました。

そして、そこを通りすぎるほんのわずかな間、私の目にトンデモない文章が飛び込んできたのです。

 

(前略)この先で女性のものと思われる太いバリバリの黒髪が発見され(後略)

 

うおいっ!?

何だったの今の!?

太いバリバリの黒髪っていったい何!?

……理解が追いつかず硬直する私をよそに、バスは山道を登っていきます。

(ちょっと待って! 今の見間違い!? ねぇ、見間違いだと言って~!)

めちゃくちゃ気になったけど、停めてもらうわけにもいかないし……。

その後、鍾乳洞もニジマス釣りも楽しんで、それでも「黒髪」の一件が忘れられなかった私は家に帰ってから検索を試みました。

……そしたらですね、出るわ出るわ。

かなり有名な看板だったようで、峠を攻めるライダーのブログを中心に、いくつも出てきたんですよ!

 

看板の詳しい内容はこう

 

平成15年3月11日、奥多摩町の道路(日原しょう乳洞方面)のガケ下で20歳代から40歳代までの女性の手足首と太いバリバリの黒髪が発見されました。

当時、奥多摩町で不審な車や、不審なものを埋めたり投げ捨てていた人を見かけた方はお知らせください。

 

私が見かけたときは設置されてから時間がかなりたっていたらしく、ところどころで字がにじみ、看板自体もくたびれきっていました。

それにしても、「太いバリバリの黒髪」ってインパクトがある言葉ですね……。

10年以上たった今、事件は解決したのかしていないのか。

調べてもよくわからなかったのですが、今でもこうして思い出してしまう看板です。