ふしぎーく!

博物館のカエルが語る、民俗系よもやま話

化け物が出る山【秩父の怪談 7】

こんにちは、デンカです。

 

いろいろな怪談を集めてきたデンカでしたが、これからお話する話は個人的にちょっと衝撃的でした。

真剣な顔をした話者から「化け物」という単語が出てきたのですから。

 

【埼玉県秩父市大滝で、88歳のA子さんから聞いた話】 

猟は11月から解禁になるんだけど、ヒノカンリン(漢字にすると『日野管林』か?)にはよく猟師が入ったんだ。けれどそこには素手で弾丸を受け止める化け物がいて、一度入ると二度と出られなくなる山だと恐れられていたんだよ。  

 

ヒノカンリンを見つけよう!

 

化け物に会ったら一巻の終わり!

素手で弾丸を受け止めるって、いったいどこの少年漫画っ!?

しかも一度入ると二度と出られないって、ファンタジー小説によく出てきそうなシチュ!

これはもう、ヒノカンリンの場所をくわしく聞き出すしかない!

しかし、話者の方に聞いてみても「ヒノカンリンはヒノカンリンだから」とのこと。まったく要領を得ません。

で、必死になって調べてみました。するとどうやら荒川日野地区と呼ばれるあたりがアヤシイ。

もっとはっきり言ってしまうと、荒川日野地区にある熊倉山がかなりアヤシイ。急な斜面や展望の利かない道が続く、遭難多発地帯なんです。

 

 

 

 また、今は使われていないのですが、営林署の小屋の跡が登山道の途中に残されているらしく、「日野の営署に理されてる山」だから「日野管林」と呼ばれるようになった……と想像してみたのですが、いかがでしょう?

この熊倉山、遭難死されてる方が何人もいます。そんな山で夜間に猟なんて、化け物以前にぶっちゃけ無理ゲーです……。

 

おまけ。熊倉山の山頂。 

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(著作権者:lizhijpさん CC by-sa 3.0 File:Kumakura山頂.jp-wikimedia)